15.宇津貫公園北側

                                   「宇津貫公園北側付近」の紹介
         

みなみ野の「むかしの面影を残す道」 No.15


 宇津貫公園は、旧宇津貫町の君田谷戸と閑道谷戸の間の山と雑木林をうまく利用し造られています。公園のグランドから望む4丁目の住宅の辺りは、昔君田谷戸と呼ばれていて水田が広がり、とても美味しいお米のとれたところでした。水田に沿って小川が流れていて1年中水を絶やすことはありませんでした。谷戸の奥部、今の七国小学校附近を水源としていました。
 公園側は小高い丘になっていて、ここに「どうね道」と呼ばれていた古道が通り、この辺りからは春ともなると田んぼ一面を色どるレンゲの花を望むことが出来、「うさぎおいしかの山、こぶなつりしかの川」そのものの田舎の風景でした。
 公園の入口近くにある桜の老木は、みなみ野が開発される前、菖蒲谷戸(現在の2丁目)の山の上にあったものを移植したものです。移植直後は元気がなかったものの最近は花の数も多くなり、元気になったようです。
 昔の風景の中で見る小さい土橋の場所は宇津貫公園の入口附近に当ります。

   製作、著作・水越 恒雄 

宇津貫公園北側付近

図ー1 昔の風景
図ー2 現在の街並み
図ー3 昔の道
図ー4 現在の道