4.あらたはし
                            兵衛川の「あらたはし」付近の紹介        
         

みなみ野の「むかしの面影を残す道」 No.4


    (JR八王子みなみ野駅のすぐ東側)
 JR八王子みなみ野駅の東側、兵衛川にかかる「あらたはし」は、昔の橋の場所とほぼ同じところにあります。駅の近くは今でもビルの建設が進んでいて、その姿をこれからも変えようとしていますが、「あらたはし」とそれに続く兵衛川沿いの道は、わずかに昔の面影を残しています。
この附近は、開発される前は、宇津貫町の下谷戸と呼ばれるところで、片倉方面から南下し、七国峠に至る古道が通っていました。この道が兵衛川を渡るところにあったのが、昔の「あらた橋」で、車もやっと通れる位の、橋の左右から今にも落ちそうな素朴な橋でした。
橋のたもとには、何百年もの松の老木「呼んで、一本松」がたっていて、その元には昔から村人の往来を見守ってくれた石仏が3体ありました。この一本松は開発に伴い、現在の下平公園に移されましたが老木ゆえ、惜しくも数年で枯れてしまいました。
石仏はみなみ野三丁目の子安神社境内で、今でもその姿を見ることが出来ます。その1つは双体の道祖神でこの辺りではめずらしいと言われています。現在の風景と昔の風景が比較できるよう、略図といっしょにまとめてみました。散策してみてはいかがでしょう。

 製作、著作・水越 恒雄 

 兵衛川の「あらたはし」付近

図ー1 昔の風景
図ー2 現在の街並み
図ー3 昔の道
図ー4 現在の道