5.君田小学校南側の道
                「みなみ野4丁目君田小学校南側の道」の紹介      
         

みなみ野の「むかしの面影を残す道」 No.5


 君田小学校の南側に、東西に君田尾根の緑地が細長く続いています。この尾根緑地に沿って6m道路があります。この道は、開発前の君田谷戸の里道にほぼ沿って造られています。勿論、ところどころ道路は立ち消えていますが、今回はこのうち、君田小学校の調度南側当たりを選んでみました。
 君田谷戸は宇津貫町に6つあった谷戸の一つで、水田が開け、北側に丘陵を背負い、その山際に農家が点散するとても美しい農村でした。春になると山々には桜が咲きみだれ、田んぼにはレンゲが咲く風景がいっぷくの絵のようでした。
 開発に伴って、水田はほとんどうめつくされ、残っているところは北側の山林が君田尾根緑地としてあるのと、宇津貫公園の雑木林、及びこのとぎれとぎれの君田谷戸の里道ぐらいです。今となっては昔の、そのままの道路が残っているのも少ないですが、この道は昔の面影をわずかに残しています。
 尚、君田小学校のすぐ南側にある緑地の中に杉の木が数本残っていますが、これは昔の雑木林の中にあったものがそのまま残っているものです。すぐ近くにはこんこんと湧く泉もありましたが今は土の中です。
 2009年の正月にこの近くを訪れてみたら、杉の木の一本が枯れていました。昨年までは元気だったのに、杉の皮がだいぶ取られています、残念です。木は皮をとると水が上がらなくなり枯れます、いつまでも大切にしましょう。

 製作、著作・水越 恒雄 

「みなみ野4丁目君田小学校南側の道」付近

図ー1 昔の風景
図ー2 現在の街並み
図ー3 昔の道
図ー4 現在の道