6.旧閑道谷戸の道
                          「七国二丁目、旧閑道谷戸の道」の紹介      
         

みなみ野の「むかしの面影を残す道」 No.6


 七国一丁目、二丁目の当たりは、昔閑道谷戸と呼ばれていました。
畑の中に農家が点在し、雑木林に囲まれたのどかな田舎で、谷戸の中心を片倉から七国峠に至る生活道路が通っていました。この道は古道と云われています。谷戸のほぼ中頃に古い石仏が立っているところで道は南に枝分かれし相原方面に抜けることが出来ました。
 みなみ野の開発によって、七国閑道東尾根緑地の南側に造られた道は昔の古道に沿っていて、七国2・3番地先のT字路は昔の道が石仏のあるところで枝分かれしていたところとほぼ同じ位置のようです。
 この当たりは今でも少しばかりの畑が残っています。つい最近訪ねてみると近くの農家の方が春の農作業に汗を流している光景は昔のままで、当時の姿を思い起すのに充分でした。
 隣接する尾根緑地は雑木林が残されていて、尾根に少し登ると「くぼのおき湧水」を見ることが出来ます。
 尚、昔谷戸の中心で枝分かれしていた道は、相模境の尾根の切通しに継がっていました。この切通しは、現在の七国のドッグランのすぐ東側に相原側だけ残されていて、当時の姿を見ることが出来ます。

 製作、著作・水越 恒雄 

「七国二丁目、旧閑道谷戸の道」付近

図ー1 昔の風景
図ー2 現在の街並み
図ー3 昔の道
図ー4 現在の道